今日は、昨日までの豪雨も過ぎ去り天気は晴れ
今日も昨日に引き続き法定講習2日目です
昨日は、法定講習について書こうと思っていましたが、思わぬ出来事で予定変更!
そこで今日は、昨日と今日二日間免許試験場において行われた法定講習について書きます
法定講習とは・・・・
職員に対する講習
指定教習所の教習水準を維持向上させるためには、教習業務に従事する各職員についても、その資質の向上を図っていく必要があり、この目標を達成するために職員に対する講習制度が設けられているのである。
法第99条の4では、「指定自動車教習所を管理するものは、公安員会から当該指定自動車教習所の職員について法第108条の2第1項第9号に揚げる講習を行う旨の通知を受けたときは、当該職員に当該講習を受けさせなければならない。」と定め、これを管理者(当校においては校長先生)責務としているのである
もし、管理者がこれに違反して講習を受けさせなかったときは、指定の取り消し又は卒業証明書の発行禁止処分の対象となる。
ア 受講対象者
● 教習指導員
● 技能検定員
● 副管理者(当校においては教頭先生)
イ 講習事項等
1 教則の内容となっている事項その他自動車の運転に関する知識
2 自動車教習所に関する法令等についての知識
3 教習指導員として必要な教育についての知識
4 教習指導員として必要な自動車の運転技能
5 技能教習に必要な教習の技能
6 学科教習に必要な教習の技能
※ 講習時間は、9時間以上11時間以下
ウ 講習の実施に伴う留意事項
ア、講習はおおむね一年に一回行うこととされている
などが、法によって定められています。
今回は、この年に一回の法定講習に同僚指導員4人と出席してきたと言うわけです
簡単にいうと、県内の指定自動車教習所の職員が集められ、そこで大学教授の講話を聴いたり、技能教習や学科教習方法について意見交換をしたり、公安委員会の教習係りの方の講話があったりと、教習指導員にとっては何より一年で一番憂鬱な二日間ではないだろうか・・・・・、私だけ
何が憂鬱かというと、この講習においては「運転技能の効果測定」、「学科関係効果測定」なるものがあり、この二つの試験で満点を取れば優秀指導員として会社で表彰を受けることになり賞金一万円を受け取ることができるが、 もしも赤点でも取ろうものなら、再教育を受けなければならず、もちろんその間は教習も出来ないこととなる
となれば、赤点さえ取らなければいいじゃんと思う方もいらっしゃると思いますが、実はうちの校長先生がこの法定講習の成績に物凄くこだわっていまして、毎回「全員が優秀を取るように頑張ってください」とハッパを掛けるのです。当然、その下にいる教頭、指導課長、係長は各係員にプレッシャーを掛けてくるのである・・・・・
講習初日
朝9時20分、各校から28名の指導員が集合しいよいよ法定講習開始!
午前10時 大学教授による「教育心理学」の講義です
お題は「失敗まんだら」
何じゃそりゃ~、よう分からん!
「原因まんだら、行動まんだら、結果まんだら」
ますます分からなくなってきた・・・・・
なんでも、人間が何か失敗をする、それには原因がある、同じ失敗をしない為にはこの原因を探れば同じ失敗は繰り返さない。つまり、失敗を教訓にするという意味で今までは事故事例集などが多く紹介されてきたそうです。
しかし、この理論によれば原因 、結果の間に人間の行動という理念を加えたそうです
これを、一つの決まりごとに当てはめて解析することにより、失敗の本質が分かりそれを回避できるそうです。
皆さん、分かります・・・・・・
話は益々難しくなり、教授の話は2時間に及んだ
午前中の講習はこれで終了!
食事を挟んで、午後の部です
各班に分かれて教習方法に関するディスカッションが行はれました
私は、法定講習においてこの時間が実は一番楽しみにしています、なぜなら他校の教習方法や指導員間の意見交換の場としても非常に参考になり、また新たな発見もあり改めて初心に帰るいい機会だからです
午後3時30分
いよいよ今日のメインイベント!「運転技能の効果測定です」
実施要領は各校の28名の指導員が9班に分かれ、試験場のコースを使用して免許試験と同じで実車と使っての技能試験形式で行われます。採点は減点法でおこなわれ、最初の持ち点は100点です。採点が70点を下回ると赤点となります
私は、第三班の1番最初、指導員暦24年のベテラン指導員T指導員は第二版の2番手、指導員暦2年目のF指導員は第四班の3番手、同期の指導員は第5班の2番手となります
採点は、各教習所からお見えになった検定員の方がされます
優秀をとれるかどうかは、実はこの採点をする委嘱講師に左右されるといっても過言でもありません
私の担当は去年と同じ講師の方、ホッと一安心
しかし、F指導員を担当するのは、悪名高きM講師。。。。かなり不安である
トップバッターの私からスタート
「お仕事はお忙しいですか?」・・・・講師の先生
「いや~暇ですよ」
「何処でもこの時期は暇ですね~、じゃ、準備が出来たらどうぞ」
何故か、この講師去年と同じ会話でスタートした
ま、担当講師も感じのいい方なので緊張も少しほぐれたところで試験開始!!
トップバッターのプレッシャーはあったものの無事発着点に到着、車から降りるまでが採点されます、車から降りて講師の方の講評を聞きます
「丁寧な運転で御上手でしたよ、方向変換で幅寄せされたのは、正解でしたね。行けない事はなかったと思いますが・・・・ま、そのほうが確実ですね減点の対象にはなりませんし」
「ありがとうございます、私も確実なほうを選びました無理はいけませんよね」
これで、何とか第一関門突破
他の指導員も順調に終了できたみたいです
しかし、最後に悪夢が・・・・・
最後は、F指導員。講師がM氏なのでやたらと気になります
みんなで、試験が終わるのを見守ります
ゴール!
戻ってきました。
しかし、車から降りるやM講師より身振り手振りの指導を受けているではないか
かなりヤバそう~
F指導員頭をぺこぺこそして最後に深々と頭を下たあと下を向いたままコチラに戻ってきます
「どうだった」
「だめです、全てが終わりました」
「何やらかした」
「右折の為の進路変更のとき右による時期が遅い(交差点から30m手前までによらなければいけません)って・・・・、コンコンと言われました。もうこれで優秀はなくなりましたね」
掛ける言葉もありません
「終わったことは仕方がない!明日は学科の効果測定もあるし早く帰って勉強しよう」
「1人にしてください」・・・・・真剣に落ち込んでいる、今彼に掛ける言葉は見つからない
駐車場に向かっていく彼の後ろ姿がやけに寂しい・・・・・・
そして、この日から彼は”右遅い”と呼ばれるようになった・・・・・・まだ二日目だが
そして、本人も”右遅い指導員です”と自分のことを言うようになった
と言うことで、何とか一日目の講習終了です
明日は、二日目のことを書きます・・・・・・・鬼教官